築古アパートはいろんな物がボロボロです。屋上タンクも例に漏れずボロボロ。ご覧のとおり↓
ボロボロな物を見てしまうとDIY魂に火が付きます。ボロボロな物は気合でキレイにしていきましょう。
ということで屋上タンクの塗装にチャレンジしました。
FRP製タンクに最適な塗料選び
どのような塗料がFRP製タンクに最適かネット検索していたところ、日本ペイントの「ファインシリコンフレッシュ(FRP貯水槽外面塗装システム)」がヒットしました。
パンフレットによれば「ファインシリコンフレッシュは、FRP製貯水槽外面に塗装するだけで、藻の発生条件である太陽光を遮断し、藻の発生を抑制します」とのこと。
これはいい!とうことで早速注文。
タンクの大きさを測り、おおよその表面積を計算し必要量である3kg缶を購入しました。
届いてからわかったのですが、2液を混合する塗料でした。パンフレットを読み返すと塗料液&硬化剤って小さく書いてあります。
2液型の塗料は手早く塗らないと塗料が固まってしまうため私のような素人には少々ハードルが高く、やや不安になりました。以前別の物件でウレタン防水塗装をしたときはウレタンがスライムのようになって大変な思いをした覚えがあります。
さて、購入してしまったものはしょうがないので塗装にチャレンジしました。
準備
<必要な物>
- 塗料(ファインシリコンフレッシュ&ハイボンファインプライマーⅡ)
- ローラー
- 刷毛
- バケツ
- 薄め液(塗料用シンナー)
- 養生用テープ
- 新聞紙
- サンドペーパー
- 脚立
などなど。消耗品は以前の作業の余分があったので使いまわし。
<手順の確認>
パンフレットの標準塗装仕様によれば
①下地調整
→サンドペーパーで表面をペーパーがけした後、溶剤で塗装面をきれいにする
②下塗り
→プライマーを塗布(塗り重ね4時間以上7日以内)
③上塗り×2回
→塗料を塗布(塗り重ね3時間以上)
表面が黒ずんでいるので手順①の前に高圧洗浄も必要ですね。
作業の様子
まずは高圧洗浄を開始。
タンクの側面、上面はもちろん、ふたや各種パイプの付け根も丁寧に洗浄。ついでなので周辺のコンクリ床も洗浄。
1時間程度でキレイになりました。
この日の作業はこれにて終了。しかし冬場の高圧洗浄は寒い><。
すぐに塗装作業を行いたかったのですが、2週間程度後になってしまいました。冬の天気は曇り&小雨が多く、やきもきさせられます。
待ちに待った晴れの日。一日で作業を終わらそうと気合を入れ、朝の6時過ぎに自宅を出発。外が明るくなると同時に作業開始しました。
まずはサンドペーパーがけ。ペーパーを持ちやすいようにガムテープで持ち手を作りグリップをよくしてタンクをまんべんなく研磨。粉塵が出てくるのでびっくり。マスクは必須アイテム。
その後さっと清掃。
いよいよ塗装に入ります。
まずは下塗り。
ハイボンファインプライマーⅡの缶を開けて、分量をしっかり量りながら混合。少しシンナーを混ぜ塗装開始。
灰色の塗料なので塗ったところがよくわかります。塗料が固まる前に塗らなきゃならないので大忙し。さくさく塗っていきます。
塗り始めはサラサラトロトロだった塗料も15分経つ頃にはやや固まりドロドロ。30経つ頃にはボタボタ状態に。シンナーで薄めながら1時間かけて何とか塗り終わりました。
灰色になった屋上タンク↓これだけで達成感があります。
仕様書によれば塗り重ねまで4時間以上開けなければならないそうで塗装は小休止。その間にアパートの清掃と一部シルバー塗装を実施。
4時間経過後のお昼12時。続いて上塗り実施。ここも慎重に分量を量って混合後、1回目の塗りを開始。
上塗り1回目は下塗りで勝手が分かったのか40分程度でさくっと塗装作業が終わりました。
ここでお昼休憩。食事や他の作業をしながら塗り重ねまでの待ち時間3時間を消化。2回目の上塗りを開始しました。
2回目の上塗りは下地が同じ色になっているため塗った範囲が分かりづらく、やや苦戦しました。1時間弱はかかったかもしれません。
そしてようやく塗り終わり。
キレイになりました。表面はつややかで光沢があります^^
終わりに
塗装というのは不思議なもので古いはずなのに劇的に印象が変わり、しかも新品に見えます。気分もよくなります。そして何より設備を長持ちさせられます。今回の作業にかかった日数は1.5日、費用は2万円程度でした。この程度の出費で屋上vタンクの劣化や藻の発生が抑えられるなら安いものです。
まだまだやらなきゃいけない修繕が盛りだくさんの築古物件。手間がかかりますが楽しいですね。
今後計画している修繕は、
- 汚水排管のバンド交換(バンドのサビがひどい)
- 階段のタイル取付(階段の角のタイル(段鼻タイルというらしい)が100個近く外れています)
- 門扉の防錆塗装(2箇所)
- 不要な屋上アンテナの撤去(VHFのアンテナが残っています)
などなど。修繕するそばから修繕箇所が見つかります。